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何かを思い出すということ

何かを思い出すということと検索エンジンとの関係について。

住宅街と図書館と、それから地球儀:モデルの意味

ロードバイクで住宅街の中を走っていると、自分のいる道と交差する道が次から次へと現れる。それぞれの道は自分のいる場所からずっと奥に向かって伸びており、その両側にはたくさんの家が立ち並んでいる。 小さい頃、図書館で本を読み漁っていたとき、あるい…

Wikipediaの記事の生成を自動化できるか

Wikipediaの記事にはいろいろな参考文献のリンク情報が載っている。それらは書籍であったり、特定のウェブサイトであったり、論文であったりする。ある項目について記事を書く場合に、どういう情報が必要であるか、どういう書籍のどの部分を使って文章を書け…

音楽と記憶

槇原敬之の曲が、たまに脳内でいきなり再生されることがある。無意識からの郵便なのだろう。幼い頃に聞いていた音楽というのは根深いものだと思わされる。母が好きな歌手で、車に乗っているときによく聞いていた。広瀬香美や松任谷由実や竹内まりやや小田和…

虹の色は何色か

「主観と客観の違い」というタイトルとどちらにしようかと迷ったが、私自身にとっては「虹の色は何色か」の方が、私個人の具体的な経験を思い出しながら考えやすいという理由でこちらを採用した。 高校生の頃、3年生のある日の英語の授業で、先生が「虹の色…

弱いAIがもたらすものー虚体から虚思考へ

「もっと他のことを考えたい!」という欲求から、いろいろなことを「自動化」(=習慣化)していきながら、そうやって習慣化されたことは無意識に沈殿し、意識の領域に影響を及ぼす。 意識の領域で考えられることを増やすために習慣化したのに、皮肉なことに…

興味がないものは、視界に入っていてもちゃんと見えてはいない

先日アルバイト先の塾でこんなことがあった。いつもの様に高校生の授業をしていたら、担当している生徒が「高校の英語の先生が面白くて、宮崎駿に似ている」という話をし始めた。写真があるというので見せてもらったら、髭をたくわえたおじさんではあるもの…

検索エンジンと人間の関係について考える

【目安時間:10分】 関心の変化 久々にブログを更新する。前回の記事は大学院の院試の直前で、まだそれに向けてルベーグ積分などの勉強をがんばっていた頃の自分が書いたものだが、ここ最近の自分はすっかりそういう分野への興味関心を失ってしまった。今は…

内部記憶と外部記憶の利用回数の格差はなにが原因か

【字数:2631字 目安時間:6分】 (出典:Computer Memory Chips Free Stock Photo - Public Domain Pictures) コンピューターの普及が記憶の外部化を可能にしたとき、あなた達はその意味をもっと真剣に考えるべきだった。 映画『攻殻機動隊』より ネットに…

どの範囲から何を引き出すか

【字数:2247字 目安:6分】 「どの範囲から何を引き出すか」というのはけっこう難しい問題で、 ①ネット全体から(検索エンジン) ②自分が保存した特定のデータ全体から(Evernote) ③アプリ内のすべてのコンテンツから(Twitterやブログ、Youtube、Amazonな…

本人は否定しているけれど・・・

【1916字 目安:5分】 ハフィントンポストでこんな記事を読んだ。 「知らないことすら知らないこと」を伝えるwww.huffingtonpost.jp 記事の趣旨は「クオリティー・オブ・ライフ(人生の質)という言葉に含まれる『質』というのは、『本人が知らないことすら…

日本語で出会えるもの、英語で出会えるもの

【2424字 目安:5分】 「世論」というのを、「それは社会における情報処理の一形態である」というふうに考えるとどうだろうと思って、ネットで検索しても、日本語では「これは!」と思うものに出会えない。 しかし「social information processing」で検索す…

集団が情報を処理するしくみ

【3797字 目安:8分】 ①民主主義(democracy) …政治システム。構成員による「話し合い」で解決できるものが問題の中心で、専門的な問題、解決に高度な知識や技術を必要とする問題*1には、専門家の関与が不可欠。決議を構成員全員が行うタイプ(直接民主制*2…

両極端に走りがちな世論

【1745字 目安:3分】 ISIS=イスラム教徒=悪者 という謎の方程式がでっちあげられている印象を受ける。 そしてメディアではその反動として、「イスラム教徒は危ない人達ではない」と主張する記事も増えている。直近で見たものだと例えばこれ。 <a href=…

陰謀論はどうしてこんなに流行るのか

政権批判の材料として、しばしば「陰謀論」(conspiracy theory)が語られる。 現政権は〜しようとしているのではないか?(主観的な確率20%) →〜しようとしているしたら◯◯や△△にも合点がいく(勝手に確率50%を上回る) →◯◯や△△は現政権が〜しようと…

世論の物理学は可能か

世論はどうやって決まるか 代議制民主主義が政治的意思決定のプロセスの基礎を担うようになって久しいが、その一方で「世論」(public opinion)がいかに形成され、変動し、政治や文化、経済、社会というサブシステムを介して特定の決断を下すに至るかという…

集団を支配する無意識

「集団がまずあって、個人というものがそこから分化して発生してきたという順序だと私は考えている」というようなことを以前の記事に書いた。しかし、今は「個人」(individual)というものが生まれた後の時代であるから、「個人から集団へ」という順序もあ…

記憶について

「エビングハウスの忘却曲線」というのがある。最初に何かを覚えてから、時間が経つにつれてどれくらい忘れていくかということを曲線で表したもので、よく勉強法の話題などで取り上げられる。 (出典:エビングハウスの忘却曲線 | SAKURA PRESS) この画像に…

道具の使用を禁止するというのはナンセンス

ある道具を巡って問題が起きた時に、その道具を使うことを禁止するという対応が取られることがある。最近こんな記事を見つけた。 生徒との私的LINE禁止 教諭5人免職で埼玉県:朝日新聞デジタル 生徒との私的LINE禁止 教諭5人免職で埼玉県:朝日新…

安易な一般化の問題ーりんごが赤いからといって、果物がすべて赤いとは限らない

このブログもついに100個目の記事になった。なんだか妙に感慨深い。 今回は固定観念とかバイアスということについて、最近の例も挙げつつ書いてみようと思う。あらゆる暴力性や残酷性は、必ずしも悪意に由来するとは限らず、無知や偏見に由来する場合もあっ…

情報化時代で問題になるのは「意識」だと思う

「無意識」について考えていて、そこから発展した、情報化と意識の関係についての考えを書いてみようと思う。 人間が普段やっている判断の9割以上は無意識によって決定されている、と言われる。人間というのはともすると、「意識してものを考えたり感じたり…

人工知能と社会科学の関係

人工知能(AI)についての動画を見た。 動画の後半で、人工知能について考えることを通じて、人間は自分たちがどんなルールに基づいて生活しているのかについて反省する機会を得ることができる、再考を迫られる、そういう側面があるというようなことについて…

問題と解答はホモトピー?

最近にわかに海外ドラマにハマり、ここ1週間は『ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル』を見続けている。尤も、これは海外ドラマにハマっているのか、それとも数学の色んな応用事例に興味があるということのか、錯綜していてよくわからない部分があるけれど…

辞書から見えてくる社会

辞書には、その時の社会が、色々なことをどんな風に捉えているのかが映し出されている。だから、辞書はある意味で、社会を映す鏡であると捉えることができる。 数学的に言うならば「ある種の写像(mapping)の集合体が辞書である」ということになる。個人的…

言葉やイメージを使わずに何かを達成するということ

(Why copywriters should love network science | Online Ventures Groupより転載) 近頃この辺のテーマについて考える時間が増えている。 先日の記事で紹介したハキリアリ、モジホコリ、ニューロンなど、それ自体はしごく単純なものが、とんでもないことを…

自分の中で、自分について「見えているところ」と「見えていないところ」

(画像は葉酸補酵素結合型ヒトTタンパク質の立体構造と、高グリシン血症で同定された変異部位。以下のサイトより転載:http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2005/050708/) 自分の意志で何かを決めるというとき、或いはなんとなく…

Googleに代わるもの

いつもの様に通勤途中の電車の中で本を読んでいた。今回はジェフ・スティベル『ブレークポイント ウェブは過成長により内部崩壊する』(角川EPUB選書) ブレークポイント ウェブは過成長により内部崩壊する (EPUB選書) 作者: ジェフ・スティベル,今井和久 …

専門が複数にまたがる問題

大学にいたころ、開発経済学の授業ノートを友達に借りたことがあった。それを片っ端から読んでいると「緑の革命(Green Revolution)」について書いてある箇所があった。そこでは「緑の革命」が、途上国の経済発展にどのような恩恵をもたらしたかということ…

記憶

この動画(※オリジナルの映像は1982年のもの)を時間を置いて繰り返し見ている。何度観ても飽きることがない面白さ。 小説家の安部公房さんと分子生物学者の渡邊格さんの対談。 安部公房 ・渡邊格 対談完全版 - YouTube この動画を観ていて考えること・テー…

主語を変えること

「無生物主語」という概念がある。「その事故は彼女を悲しませた。」というアレである。「主語はいつも人間だ」と思っているととんだところで足下を掬われるかもしれない、いや既に掬われてしまっているかもしれない、今回はそんな話である。 まずはこの文か…

一番多くの情報を持っているのは人間でないとしたら

「情報化社会」と言われ始めてからもうけっこう年月が経ち、人間は毎日膨大な量の情報を扱っているから、いきおい「地球上で最も多くの情報を抱えているのは我々高等生物、人間だ」と考えたくなる気持ちもわからないではないが、実際は一番多くの情報を抱え…

かつて自分がいた場所に、今いるその人

この記事は多くの記事のひとつであるにとどまらず、他のいくつもの投稿とのネットワークの中で「ハブ」として機能することになるんだろうな…。 0. 回想から #心理 #日常 なんとなく落ち着かなくて、やるせなくて、どうして自分はこんな状況に置かれているん…

ネットの色んな問題は突き詰めれば「ひとつの画面にひとり」が原因なんじゃない?

タイトルが結論です。笑 ネット上で政治家や企業のトップ、アイドル、俳優・女優、スポーツ選手など色々な人が持ち上げられ、非難され、バッシングを受け、正論を振りかざされます。炎上も次々に起こります。 そういう問題を見ていてたまに思うことがありま…

鏡も私を作る。ただし他人や食べ物がそうするのとは別様に。

今、僕の自宅には姿見がありません。洗面台に鏡はあるのですが、全身は映りません。 イメージの食い違い 僕は割に服装にはこだわる方なのですが、姿見がないと目で見て確認する像(image)と「自分は他者からこう見えているだろう」という、目は使わずに頭の…

英語をどう学ぶか

近頃塾で生徒に英語を教えていて感じることを書いてみようと思います。 塾で英語を教えるときには「その生徒が学校で高得点を取れるような指導」ということで、英文和訳、並べ替え、英作文、動詞の活用の問題、単語・熟語・重要表現などを意識して、文法の説…

昨日見た夢について

昨日見た夢について、そこから派生的に考えたことも含めて書いてみようと思います。 「夢をどう分析するか」というのは、今の時点で自分の頭の中にあり、かつ思い出せるのはフロイトの『夢判断』(新潮文庫)に関するおぼろげな記憶と、大学のときに表象文化…

真似と新しさ

何かを学ぶときには、どうしても誰かや何かを真似なければならないけど、人がしゃべることのほとんどは、これまでに誰も喋ったことのない文になっていることを合わせて想起するなら、新しいものは結局のところ組み合わせの産物、掛け算の産物なんだなとしみ…

アイデンティティ

「アイデンティティ(identity)」という言葉がある。一般的には心理学の分野で訳される、「自己同一性」の意味で使われることが多いが、数学の分野では「恒等式」の意味で用いられる。恒等式というのは、ある特定の変数にどんな値を代入しても、左辺と右辺…

キャッチボールとモグラ叩きと、それから僕ら

更新が途絶えましたが、今回はかなり本気で悩んでいることを書きます。量が多いですが、最後までお付き合い頂ければと思います。ベースになっているのは、今日のバイトの帰り、彼女との電車の中での会話と、昨日の吉祥寺のスタバでの友人との会話です。 近頃…

ロボットとコンプレックスと、それから妄想

年が明けてから、考えをまとめていくのにやや時間をとりました。これからコンスタントに投稿していきます。たぶんしばらくは、詩のような形式で。彼が動くためには、外から誰か(或いは何か)が色々なパラメーターを入力しなければならない。入力者は様々な…