2014-01-01から1年間の記事一覧

昨日見た夢について

昨日見た夢について、そこから派生的に考えたことも含めて書いてみようと思います。 「夢をどう分析するか」というのは、今の時点で自分の頭の中にあり、かつ思い出せるのはフロイトの『夢判断』(新潮文庫)に関するおぼろげな記憶と、大学のときに表象文化…

とにかく書くこと

内容がまとまっていなくても、とにかくその時の自分がどんなことを考えていたのか、感じていたのかを後から振り返れるように、これから記事をどんどん書いていこうと思います。 自分以外の人が読んで楽しめること、何かしらためになることも念頭に置きますが…

亜ラジオ Subradio

電車という乗り物は、色んな人が集まって乗っている。色んな会話が同時多発的に発生して、進んでいく。 だから耳をすまして聞いていれば、聞く者にとってそれはラジオになる。 音楽の話、仕事の話、恋愛の話、仕草から生まれる音の連続体…。 解釈のフィルタ…

DNAコンピュータの哲学

去年の4月から7月にかけて、東大の教養学部後期過程の学部聴講生をやっていた。その頃「生体高分子科学」という授業を受けていた。内容はDNAコンピュータの原理を扱うもの。 世間では「コンピュータ」と言えば電子コンピュータか、せいぜい量子コンピュータ…

見えないものを見ること To See What Can't Be Seen

小さい頃にシャーロック・ホームズや名探偵コナンに熱中した。その頃から自分の推理小説好きが始まった。 足を見ただけで依頼者がどこから来たかを当てるホームズに感心し、自分も同じ様に、ほんの些細なことから全体像を正確に見てとる観察眼、洞察力を得ら…

『俺のダンディズム』を見ていて思うこと On the Drama "Ore no Dandyism (My Dandyism)"

4月からのドラマは珍しく気になるものが2、3あるから欠かさず見ている。そのうちの一つに『俺のダンディズム』がある。(ちなみに他には『ブラック・プレジデント』ともう終わってしまった『ロンググッドバイ』がある。) さて主人公はファッションセンスの…

この自分と他の自分たち This 'Me' and the Other 'Me's

たまに自分のこれまでを振り返るときがある。 もし現役の時に九大に受かってたら、 もし現役の時にもっと早く京大を目指して勉強していたら、 もし小学生の時に、親に遠慮しないでライバルみたいな存在だった友達と同じ塾に入っていたら…。 そんな色んな「Wh…

ブックオフでの査定と情報処理

近頃、この先も読みそうになさそうだと思う本はブックオフでどんどん売るようになった。そもそもどうしてこの本を買ったのだろう、その当時の自分がわからない、ということもままある。それでも、査定が終わって金額を確認するとき、こんなに安い値段しかつ…

情けは人の為ならず、の逆 The Reverse of the Saying "One good turn deserves another."

「情けは人の為ならず」という言葉がある。 他人のためと思ってかけた情けは、巡り巡って自分のもとに返ってくる、そういう意味の言葉だけど、今日は仕事の帰り、電車に乗っていてその逆に遭遇した。 つまり、自分のためと思っていることが、結果的には他人…

真似と新しさ

何かを学ぶときには、どうしても誰かや何かを真似なければならないけど、人がしゃべることのほとんどは、これまでに誰も喋ったことのない文になっていることを合わせて想起するなら、新しいものは結局のところ組み合わせの産物、掛け算の産物なんだなとしみ…

オレンジとリンゴ

人の好みはそれぞれ。蓼食う虫も好き好き。There's no accounting for tastes.一個のオレンジが、それ自体としてどれほど優れていたとしても、それはあくまでオレンジであってリンゴではない。たとえばそれがとても洗練されたオレンジであったり、崇高なオ…

アイデンティティ

「アイデンティティ(identity)」という言葉がある。一般的には心理学の分野で訳される、「自己同一性」の意味で使われることが多いが、数学の分野では「恒等式」の意味で用いられる。恒等式というのは、ある特定の変数にどんな値を代入しても、左辺と右辺…

スクランブル交差点、或いは休日のスーパー

人混みの中を、できるだけ誰かとぶつかることがないようにしながら歩いていくとき、まるでそれが自分と他人との関わり方を象徴的に示している様に思えてくるときがある。誰ともぶつからない様に歩くためには、色々な「工夫」が必要になる。自分が歩くスピー…

キャッチボールとモグラ叩きと、それから僕ら

更新が途絶えましたが、今回はかなり本気で悩んでいることを書きます。量が多いですが、最後までお付き合い頂ければと思います。ベースになっているのは、今日のバイトの帰り、彼女との電車の中での会話と、昨日の吉祥寺のスタバでの友人との会話です。 近頃…

遠ざかるほど強くなるもの

アリストテレスの著作、例えば『ニコマコス倫理学』を読むと、原発やチェルノブイリなどの現実の個々のエピソードを当然参照できなかったあの時代に「技術」ということについて「テクネー」や「エピステーメー」という概念を作ってものを考えたことの中に色…

ロボットとコンプレックスと、それから妄想

年が明けてから、考えをまとめていくのにやや時間をとりました。これからコンスタントに投稿していきます。たぶんしばらくは、詩のような形式で。彼が動くためには、外から誰か(或いは何か)が色々なパラメーターを入力しなければならない。入力者は様々な…

読むこと

2014年初のポスト。 近頃「<ストーリー>が社会の中で共有されるというのはどういうことだろうか」みたいなことについて、考えることが増えてきて、それについて書いてみようと。 SNSとかウェブなんかを見ていてよく思うんだけれども、いや、別にネットに限…