人工知能

イーライ・パリサー『フィルターバブル』索引(※ほぼ完成)

現在作成中で未完成ですが、現時点で公開しても役に立つという人がいるかもしれないので、一応公開しました。今後も作業を進め、完成を目指したいと思います。海外のサービス、サイト、企業などはカタカナ表記とし、アルファベットでなく五十音順で配置しま…

人工知能ってほんとにIQ高いと言えるのだろうか

人工知能のIQ*1について、4000とか5000とかいう数字が使われるのをときどき目にするが、なるべく少ない情報から一般的な特徴を見抜く汎化能力の高さがIQの要件ではなかったか。サイコロを1000回や2000回振らなければ確率分布がわからないような知性に対して…

ジェフ・スティベル『ブレークポイント』索引(※作成中)

各章注 用語索引 人名索引 書名索引 記事索引 論文索引 講演・スピーチ索引 サイト索引 映像索引 まだ完全ではありませんが、日本語では見ないような人物や名詞、本や論文も載っているので、ネット(というかGoogle)で調べても知識が増えにくくて効率の悪さ…

人工知能をどう考えるか

人工知能についてどういう風に考えるべきかということをときどき考える。人間の仕事を奪うとか、人間には思いもよらないような解決の仕方を発見するとか、あるいは人間の存亡を脅かすのではないかなど、いろいろな語られ方をしているが、そのどれもが自分に…

情報と時間

近頃、情報と時間の関係について考えることが多くなった。それぞれの情報は、その属性に応じて、必要とする人へ届けられるべき「タイミング」というものがあるが、現在のインターネットはそういうところがうまく設計されていないのではないかと感じることが…

視力

比喩的にも文字通りの意味でも、目の悪い自分に比べれば、作家や画家やアニメーターや、映画監督やデータサイエンティストといった人たちの目の方が、何かについてよほどよく見えているんじゃないかと感じることがある。 たとえば自分に見えている「東京」よ…

Siriたち、或いはGoogleたちについて

iPhoneに標準搭載されている音声ガイドのSiriは、使えば使うほど利用者の要求にあった対応ができるように学習していく。しかし多くの人はそこまで辛抱強くSiriを使い続けることはないのではないだろうか。一部のヘビーユーザーたちのSiriは、とってもとって…

入門の門の奥

私は書店が好きで、特に何か特定の本を買うというわけでもないのに、毎日のように書店に行く。書店に行くと、そこに置かれている入門書の多さに驚く。いったい世の中には、どれほど多くの「門前」の人々が存在しているのだろうかと思わずにいられない。経済…

何かを思い出すということ

何かを思い出すということと検索エンジンとの関係について。

サイコロが人とAIを振り分ける

サイコロの各目の出る確率を考えるとき、人間は何度も繰り返しサイコロを振らなくても、極端な話、一度もサイコロを振らなくても、それぞれの目が出る確率が6分の1であることを見抜くことができる。これを「直観」と呼んでいる人も多い。少数のデータから答…

並べ替えや選別から処理へ

改めて考えてみると、検索エンジンやキュレーションが行っていることの本質は、ウェブ上の様々なページのランク付けや選別だ。Googleはウェブ上の厖大なウェブページの中から、検索者が最も必要としていそうな特定のページを探し出そうと、今日もアルゴリズ…

RSSでもキュレーションでもGoogleでもSNSでもなく、欲しい情報をどうやって得るのか

高校生の頃、ジャパハリネットというバンドの「物憂げ世情」*1という曲が体育大会で使われた。ふとしたきっかけで久しぶりに聴きたくなって、YouTubeで探して聴いていると、歌詞のある部分が気になった。 溢れすぎる情報と毎日飛び交う電波の中 良くも悪くも…

人間にとっての未来、コンピュータにとっての未来

彼女がiPhoneのカレンダーアプリで西暦2015年からずっとスクロールして、西暦3000年のカレンダーをスクリーンショットしたものを見せてきた。そこで私は、要らぬ対抗意識のようなものに突き動かされるようにして、そのずっと先まで、西暦10000年までスクロー…

言葉とwordと私のあいだ

ある対話 表音文字と表意文字 インターネットと検索エンジンとことば 書くことの中に私を求めて ある対話 今日は久々に元彼女と会って渋谷のスターバックスで話した。11:40頃から15:40頃までの間であるから、おおよそ3時間半から4時間というところだ。この長…

「プログラミング」という概念の拡張

ここにあるプログラマーがいる。彼は昼夜逆転の生活を送り、昼頃からもぞもぞと起き出してきて、コーラを飲みながら画面とのにらめっこを始める。そういう生活スタイルが、彼の描くコード(プログラム)と完全に無関係とは言えないのではないか、とふと思っ…

弱いAIがもたらすものー虚体から虚思考へ

「もっと他のことを考えたい!」という欲求から、いろいろなことを「自動化」(=習慣化)していきながら、そうやって習慣化されたことは無意識に沈殿し、意識の領域に影響を及ぼす。 意識の領域で考えられることを増やすために習慣化したのに、皮肉なことに…

タグをもとに検索しても新しいものに出会えないのはなぜか

よくツイッターなどでハッシュタグ(#)のついたツイートを検索したりする。そこで新しいものが見つかるかもしれないと思って、いろいろなユーザーのツイートを見るのだが、基本的には新しいものに出会えることはない。それはどうしてか考えていて、さっき…

ソーシャル物理学と自然言語処理の立場の違い

少し前の記事に書いたように、最近は自分の関心がコンピュータ科学の領域に絞られてきた。 plousia-philodoxee.hatenablog.com そこで人工知能に関する書籍のうち、いわゆる「人工知能は人類を滅ぼす」というような思想方面の書籍は避け、機械学習やディープ…

「人工知能が人類を滅ぼす」論に潜む暗黙の前提についての違和感

【字数:2602字 目安:6分】 「ディープラーニング」(深層学習)を中心とした人工知能に関する議論が最近国内でも流行っている。雑誌や週刊誌でも特集が組まれることが多いし、だいたいそこでは松尾豊さんとか小林雅一さんあたりを中心に記事が載っている。…

検索エンジンと人間の関係について考える

【目安時間:10分】 関心の変化 検索エンジンの役割について再考する あえて情報を引き出す手間をかけることの意義 人工知能と検索エンジンの関係という問題 関心の変化 久々にブログを更新する。前回の記事は大学院の院試の直前で、まだそれに向けてルベー…