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ハッシュタグで情報を減らす

27歳 コミュニケーション テクノロジー メディア 思想 情報科学 日常

 ネット上に色々な人が色々なことを書き込むようになればなるほど、そこから自分の欲しい情報だけを取り出すのは難しくなるというのは、すでに多くの人間が指摘してきたことだ。まとまった量の文章を書くことはできなくても、140字なら書くことがあるという人がたくさんいたからこそ、Twitterは今も続いている。

 自分のフォローしている人間たちの投稿に限定するのではなく、ある特定の事柄についてタイムラインを見ていくと、その流れる速さは凄まじい。次から次へと、たくさんの人間が同じようなことをツイートし続けて冗長であり、いちいち確認するのは時間の無駄でしかない。ストレスだ。

 情報の洪水の中で、検索エンジンがやっていることは、大量のウェブページを集めてきて、それをランク付けし、上位から表示する、これだけだ。上位のページに限定すれば、目にする情報を減らせるが、同じような内容のページが複数存在する場合はそれらをいちいちチェックして回る羽目になる。そして被った内容の文だけ時間を無駄にする。あるいはこれとは別に、自分の知りたいことについて、それにズバリ答える内容が書かれたウェブページがそもそも存在しなかったら、それになるべく近い内容のウェブページが並び、やはりそれらを複数チェックする羽目になる。ランク付けによって情報は減ったかもしれないが、まだまだ面倒だ。

 Twitterにはフィルタリングがほとんどないから、洪水のように情報が生まれている。同じ内容の記事を色々な人間のアカウントがハイパーリンク付きでツイートしているが、そのほとんどは読まれることはない。こんなのははっきり言って資源の無駄だと思う。もう少しうまい使い方を考えた方がいい。それは個人個人の心がけという話ではなく、プラットフォームがそういう無駄をなるべく生まないように設計されていることが望ましい。もちろん何をもって「無駄」と定義するのか、全ての無駄が本当に無駄なのかといえば話は別だが、もう少し無駄は減らせる。

  少し前から、私はTwitterの使い方にアレンジを加えてみることにした。自分のツイートについて、オリジナルのハッシュタグをつけることで、過去の自分の特定の内容のツイートだけを簡単に取り出すことができるようにしたのだ。例えばこんな風に。

「#HiroyukiF感情」という名前のハッシュタグは自分しか使っていないから、このタグ名で検索すれば、過去の自分のツイートだけが検索できる。アカウント名とおおまかなカテゴリー名をくっつけてツイートすれば、自分の過去のツイートについて、カテゴリーごとに検索できる。カテゴリーの数が増えてもそれを自分が忘れてしまう心配はない。こうすればいいからだ。

「#HiroyukiF」で検索すれば、他の全てのタグ名を含むツイートがヒットするから、これでタグ名をいちいち全て記憶していなくても問題ない。ハッシュタグは濫用されている感があるが、情報を整理するためにもっと面白い使い方が出てこなくてつまらなかった。この使い方がそれほど「イケてる」とは思わないが、濫発よりはまだ面白いと思っている。

 もちろんこれでは自分のツイートしか検索できず、他者の考えを記した文章を簡単に調べられるようになるわけではない。だから情報の洪水問題は根本的に解決したわけではない。けれども、自分というフィルターを通して情報の洪水に向き合ったら、何のフィルターも通さないよりもベターな結果が得られる。単にGoogleだけを利用するよりも、一度は自分が関心をもったことに限定して情報を検索した方が、自分の知識との結びつけが楽だ。情報を減らすために、とりあえずはTwitterにどんどん投稿し、それを後から簡単に検索できるようにすれば、より自分の記憶に近い形で自分の記憶を外部化できる。

 このはてなブログという場も外部記憶のひとつだけれども、私の記憶は全て文章にまとめられているわけではない。FeedlySmartnewsで気になった記事、適当にGoogle検索したらたまたま見つけた面白いウェブページ、知人友人から教えてもらったウェブページなどを、一旦はTwitterに通して、Twitter経由で後から参照する。Evernoteを活用するなど、もっとうまい方法はある気もするが、さしあたりこれでいってみようと思う。Evernote自体は他者との共有を前提としていないから、ネットの利点が活かせないのだ。

 

 私の暫定のサーフボードは、「ユニークなハッシュタグ付きの投稿」だ。