百貨店と検索エンジン

 改めて考えてみると、百貨店と検索エンジンには共通する問題がある。そのことについさっきふと気がついた。百貨店は常に、限られた時間しか持たない利用者に、百貨店の中に並ぶ複数の店舗に足を運んでもらって、欲しいものをちゃんと入手してもらう仕組みを考えるという問題を抱えている。これは検索エンジンが抱える問題と同じだ。しかも問題に対する対処法まで似ている。どちらも「配置」を調整することによって、利用者の利便性を向上させようとするのだ。百貨店の場合は文字通り空間的な配置をうまく調整することによって、利用者が見て回りやすいようにする。そして検索エンジンの場合、ランク付けのアルゴリズムを改良し続けることによって、利用者が求める情報にたどり着くまでの時間を短縮するべく、表示するページの順番を決める。これはとても興味深い。

 今日は渋谷にある東急百貨店で検索エンジンに関する専門書を購入した。『情報検索の基礎』検索エンジンはなぜ見つけるのか』の2冊である。それからアルバイト先の新人歓迎会に参加したのだが、集合場所には時間よりも30分ほど早く着いたので、近くのスタバでさっそく『検索エンジンはなぜ見つけるのか』の方の冒頭を何ページか読んで時間を潰した。百貨店で検索エンジンの本。意外なことにその二つには共通点があった。こういう発見があると妙にテンションが上がってしまう。

 

情報検索の基礎

情報検索の基礎

 

 

検索エンジンはなぜ見つけるのか

検索エンジンはなぜ見つけるのか