なにがどう転ぶかわからない、そしてどんなラッキーに巡り合うかもわからない

 休日ということで、昨日はハロウィンで盛り上がっていたらしい渋谷を一応今日も避け、近場の吉祥寺にロードバイクで出かけた。

 東急の近くにある駐輪場に自転車を駐め、そこから歩いてコピス吉祥寺の中のジュンク堂書店に入り、面白そうな本を買い、また外へ出て近くのエクセルシオールに入った。しかし席を見つけて荷物を置き、本やMacBook Airを席の上に置いた途端、auWALLETが使えなかったことにふと気が付き、店を出る。

 商店街を抜けて井の頭線吉祥寺駅の改札のすぐ近くにあるお馴染みのスタバに入り、auWALLETで会計を済ませ、1杯目はココアで、2杯目はコーヒーで粘りながら、「金髪で深緑のコートを着た女性」*1というタイトルの記事を書きながら過ごした。本が持っていた鞄に入らなかったので、自転車に乗る前にまず一旦電車で自宅に戻り、荷物だけ置いてからまた吉祥寺に戻ってきて、自転車に乗って再び自宅に帰ってこようと思い立った。そこで駐輪場の利用時間を確認しようとGoogleマップを開き、駐輪場のリンクをタップし、利用時間は書いていなかったものの、どうやら無料ではないらしいことがわかり、そこであることに気がつく。

 

あれ、現金持ってない!料金が払えない!困った!

 

そのままページを読むと、どうもSuicaでの支払いには対応しているらしいものの、残念なことにSuicaの残高は利用料金としてそこに書かれている100円を下回っている。Suicaでも支払いができない。焦る自分。

 

それでもとりあえずスタバの閉店時間ギリギリまで本を読んだりパソコンでなにやら書いたりして過ごし、一旦電車で自宅に戻る。

 

荷物を置いて駅へ引き返し、吉祥寺駅で降りて徒歩で駐輪場まで向かう。東急の横を通り過ぎ、駐輪場が見えてきたと思ったら、入り口が閉まっている。焦る自分。

 

しまった!これは明日まで待たなければ自転車が取り出せないんじゃないか?今日の深夜から雨が降るらしいというのに、買ったばかりのロードバイクが雨に濡れてチェーンが錆びてしまう…。なんてことだ!

 

そこで入り口のすぐ外に何台かの自転車が駐まっているいるのが目に入る。それまできがつかなったのに、まるで突然そこに現れたかのように、視界に入ってきた。そこでふと思う。

 

もしかしたらこの何台かの自転車は、駐輪場が閉まるときに外に移動された自転車なのではないか?もしそうだとしたら、自分の自転車も外に移動されているかもしれない…。

 

駐輪場の周りを歩いてみると、すぐ近くに自分の自転車が駐められていた。当然料金を払うことはない。なんてことだ!思わぬラッキーであった。ウキウキとした気分でロードバイクを漕ぎ出し、行きとは少し違った道を通りながら自宅へ向かう。途中でつい最近通ったことのある道に出て、「ああ、こことつながっているのか」と脳内地図が更新され、また知らない道に出てしまう。迷ったかと思いながらそれらしい方向へ漕いでいくとまた知っている道に出る。「一旦知らない道に出てから再び知っている道に出る」というのが脳内地図が更新される基本パターンだ。なんともラッキーだ。

 

駐輪場で料金がかかるらしいけれど、現金を持っていないから払えない、どうしようといささか沈んだ気分で一旦家に帰っていたときからは想像もつかなかった展開だ。

 

なにがどう転ぶかわからない、そしてどんなラッキーに巡り合うかもわからない。今日の出来事は、今後自分が自分の人生について思い悩むときに戻ってくる「脳内故郷」の一つとして、記憶にとどめておこうと思い、この記事を書いた。

 

いい経験をさせてもらった。