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交差点の向かいの樹

今週のお題「秋の気配」

 

秋の気配と言えば、今年それを初めに感じたのは「キンモクセイの香り」でしたが、先日別のところにも秋の気配を見つけました。

 

アルバイト先の塾の校舎は道路に面していて、その道路は道の両側に樹が並んでいます。

校舎のちょうど目の前には横断歩道があって、その横断歩道の向かいで信号を待っていたときのことです。赤信号で手持ち無沙汰な僕は周りを見回し、見慣れた光景に特に秋らしい変化どころか、何らかの変化すら見つけられないでいました。いつもと同じ一日のある時間のように思えます。

 

そうしてふっと頭を上げて上を見ると、その樹の葉っぱのほんの数枚だけ、葉の色が緑から黄色に色が変わっていました。その道路には他にもたくさん樹が並んでいます。思わず他の樹も見てみましたが、黄色い葉をつけているのはその樹だけのようでした。

 

キンモクセイの香りは自宅の近くの道を通るときによく気づくのですが、ここ数日は気がつかなくなりました。鼻が悪くなってしまったのか、風がなくなったのか、理由は定かではありません。

 

それでも校舎に行くたびに、あの何枚かの黄色い葉は確かにその樹のその枝に生えていて、少しずつ数を増やしています。いずれ他の樹にも黄色い葉を見つけることになるでしょう。

 

夜はぐっと気温が落ちてきたように感じるここ数日。樹についた葉はその真下にいるときには気がつきにくいものですが、確かに季節に応じて変化しているようです。