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励ましなんて必要ないさと

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(写真は右のページより転載→http://www.kawano531.com/other/5894.html

 最寄り駅から自宅へ帰る道の途中に、金木犀の樹が植えられているところがある。数日前に雨が降るまでは、いい香りを漂わせていたのだが、雨の後には花びらがかなり落ちてしまって、香りもしない日が続いていた。

 

だから自宅に帰るときの、ささやかな楽しみのひとつがなくなっていたのだが、今夜そこを通ると、金木犀はまた香りを取り戻していた。あの香りが確かにした。

 

夜は感傷的になりやすいせいかもしれない。その香りに気付くと、「この樹もそうだし、あそこの桜の樹もそうだけど、雨や風で花びらがほとんど落とされるほどになってしまって、そんな状態で誰から励まされるということもないのに、時間が経てばちゃんと復活するのは偉いなあ。」と思った。

 

植物なんだから、一定の条件が整えば元気を取り戻すのは当然かもしれない。そう考えることもできる。或いは、植物だけじゃない、人間の皮膚だって、放っておいてもちゃんと元に戻るじゃないか、と。骨折の治療法は、今でも自己再生が基本じゃないか、と。

 

植物だって皮膚だってなんだっていい。他から応援されなくとも、一人で静かにがんばることのできるものを、私は敬いたいし、大切にしたいと思う。

 

他の誰かに認めてもらうことが力になるというのは、人間のひとつの側面だが、誰からも認められなくても、一人で静かにがんばって立ち直ることができるというのも、人間のひとつの側面だろうと思う。

 

自律してがんばることのできる人になろうと改めて思った。