27歳

ピッキング

綺麗な女性が現れる。そこでその綺麗さに惹かれて、惹かれて、ただ惹かれ続けてそれを褒め称えるのではなくて、その綺麗な人は今、どんなことを考えているのだろうと、その内面に踏み込んで行きたくなるときがやがてやってくる。マザー・テレサはかつて、愛…

パイの実

私は小さい頃から、なぜかパイの実が嫌いだった。彼女は好きらしいので、この前もコンビニでパイの実を買って二人で食べたりもしたのだが、やっぱりどこか馴染めないというか、受け入れ難いものを感じてしまった。小さい頃は食べることさえ拒むくらいであっ…

板チョコ

布団で寝ていると、夜中にふと目が覚めた。窓から外の様子が見える。暗い空の中をヘリが一機、向こうから飛んでくるのが見えた。それは私の家の方へ近付く様に飛行していて、それでも目の悪い私はなかなか気が付かなかったが、そのヘリは普通のヘリではなく…

客と椅子ときまり

今の憲法である日本国憲法は、戦後にアメリカから与えられたものであって、日本人が自ら贏(か)ち得たものではないということが、しばしば問題とされる。憲法というのは、或いはもう少し広く法というものは、自分たちで生み出すからこそ意味があるのであっ…

command+R

私が使っているMacBook Airでは、command+Rで「Refresh(ページ更新)」を行うことができる。ブログのアクセス解析のページを開いていて、ちょっと時間が経ったときに、アクセス数が増えたかを確かめるときにこのコマンドを使うことが多い。コマンドを入力す…

コンビニ店員と軍人

年明け最初の外出は、開いているのがそこぐらいということもあって、自宅の近くのコンビニだった。普段はアルバイトから帰ってくる深夜に利用することが多く、平日の昼間に利用するのはどちらかというと珍しい。だからその時間帯にシフトが入っている店員は…

歴史に出会う時

私は幼い頃から、自分の身に起こったことについて、あまり頓着しないところがある。頓着しないから覚えていないのか、それとも覚えていないから頓着してもしょうがいないと考えているのか、それは判然としない。とにかく頓着はせず、また覚えていない。しか…

私と元号

今年のクリスマスイブは、27年間で最悪のクリスマスであった。私はその日、職場に自宅の鍵を忘れてきてしまい、自転車で深夜に帰宅して鍵を開けようとしたときにそのことにようやく気がついて呆然とした。隣人に一晩だけ泊めてもらえないか頼んでみたが、案…

3杯のダージリン

前の彼女からもらったティーポットで、ずいぶん前から冷蔵庫の中で眠り続けていた紅茶を淹れた。茶葉はすっかり乾燥しきっていた。 とある友人からもらった電気ポットでお湯を沸かし、それを計量カップへ移しかえた。電気ポットから直接ティーポットへお湯を…

誰が落としたか いつ落としたか どうして落としたかもわからない小石が水面に触れると 触れた以上はどうしてたって波紋が広がる 波紋が消えてしまう迄に ただ水面が揺れるだけでない様々な事柄が まるで自然であるかのように次々と起こり それは新たな小石や…

甲州街道につかまって

先週の金曜日に経験した、鳥肌の立った出来事について、その印象の強度が弱まっていく前に、文章にしておこうと思う。 私はその日、深夜の3:30まで開いている渋谷のスクランブル交差点のところのスターバックスの店へ行った。私は店にいるとき、ふと思い立っ…