歴史

ジェフ・スティベル『ブレークポイント』索引(※作成中)

各章注 用語索引 人名索引 書名索引 記事索引 論文索引 講演・スピーチ索引 サイト索引 映像索引 まだ完全ではありませんが、日本語では見ないような人物や名詞、本や論文も載っているので、ネット(というかGoogle)で調べても知識が増えにくくて効率の悪さ…

出合った相手ではなく、出会い自体とどう付き合うか

アナロジーと等価性 実存から構造へ 他の誰かが通った道 歴史と出会い 浪費と出会い 技術がもたらす出会いの形式 出会いとは別の道 アナロジーと等価性 数学では、マイナスにマイナスをかければプラスになる。このことは環(ring)と順序(order)の基本性質…

玉石混交の単位

「ネット上の情報は玉石混淆だ」としばしば言われる。専門家も素人もネット上にいろいろなことを書き込むためにこういう言われ方をするようになる。インターネットが登場して以来、この「玉石混淆」という形容が使われるようになってからもうずいぶん経ち、…

鎌倉時代の公務員(御家人)たちのモチベーション

塾講師の仕事柄、参考書*1で日本史の勉強をしていたら、鎌倉時代(特に元寇の後)から室町時代にかけての御家人は貧しくて大変だったということが書かれていた。最近「モチベーション」という言葉の使われ方がおかしいと思っていたこともあって、この言葉に…

不景気とシャッフル

昨日は晴れていたからロードバイクで通勤しようと思っていたのだが、どうも頭がクラクラするので、結局電車で通勤した。バイトを終えて最寄駅に着き、駅前のコンビニに立ち寄った。コンビニ弁当と野菜ジュースと、鉄分入りのヨーグルトとR1のドリンクタイプ…

1275

昨日、自転車で通勤していると、信号で停車したときに前に止まっていたトラックのナンバーが「1275」だった。4桁の数字を見ると、四則演算を組み合わせて10にする…ということもたまにやるけれども、このときはそういう頭の体操みたいなことはしないで、私の…

客と椅子ときまり

今の憲法である日本国憲法は、戦後にアメリカから与えられたものであって、日本人が自ら贏(か)ち得たものではないということが、しばしば問題とされる。憲法というのは、或いはもう少し広く法というものは、自分たちで生み出すからこそ意味があるのであっ…

コンビニ店員と軍人

年明け最初の外出は、開いているのがそこぐらいということもあって、自宅の近くのコンビニだった。普段はアルバイトから帰ってくる深夜に利用することが多く、平日の昼間に利用するのはどちらかというと珍しい。だからその時間帯にシフトが入っている店員は…

歴史に出会う時

私は幼い頃から、自分の身に起こったことについて、あまり頓着しないところがある。頓着しないから覚えていないのか、それとも覚えていないから頓着してもしょうがいないと考えているのか、それは判然としない。とにかく頓着はせず、また覚えていない。しか…

私と元号

今年のクリスマスイブは、27年間で最悪のクリスマスであった。私はその日、職場に自宅の鍵を忘れてきてしまい、自転車で深夜に帰宅して鍵を開けようとしたときにそのことにようやく気がついて呆然とした。隣人に一晩だけ泊めてもらえないか頼んでみたが、案…

人間にとっての未来、コンピュータにとっての未来

彼女がiPhoneのカレンダーアプリで西暦2015年からずっとスクロールして、西暦3000年のカレンダーをスクリーンショットしたものを見せてきた。そこで私は、要らぬ対抗意識のようなものに突き動かされるようにして、そのずっと先まで、西暦10000年までスクロー…

iPhoneは普遍性をもつか

柄谷行人の『トランスクリティーク』*1を読んでいるせいか、普段の生活の中で、「普遍的なものとはなんだろう」とぼんやり考えることが増えた。時間と空間は普遍的な存在であると、とりあえずは言える。両者はいたるところで、常に、変わることなく存在し続…

代理の思想とエンチャントムーンについて

「ニーズ」というのは社会の側に承認された要求であり、個人の内側にしか認められていない要求は「ディマンド」でしかないと捉えるならば、理想的には、自分自身によって自分の要求を満たすことのできる能力や機会があたえられていることが望ましいといえる…

指の皺と私のこころ

湯船にずっと浸かっていると、指に皺ができてくる。その皺をぼんやりと見ていると、二つのことを考えさせられた。 一つは、自分の脳ではなく、生体全体の側から見たら、自分の悩みや喜びなどの精神的な問題と、今まさに刻まれつつある指の皺と、どっちが本質…

日本でもフランスでもなく、ベルギーのとある地区からテロ事件を見るということ

今週出たニューズウィーク日本版*1の「この戦いは「文明の衝突」ではない」というタイトルの記事を見て、虐げられる側の立場の思いを汲み取ることの難しさということについて考えた。記事から少し引用しよう。 欧米でテロを行う「聖戦士」の特徴は今やおなじ…

時間と日常

女子高生が駅のホームで時刻表を見て1つ前の電車の時刻を確認し、「あぁ〜、40分かぁ〜。間に合ったね。」と言っていた。 できるなら早く電車に乗りたいという欲求がそこには汲み取れるように思った。そこから一歩、考えを進めていくと、そもそもどうして…

売られた本の奥にあるもの

ブックオフへ行くと、少し前に人気があったはずの本、世間を賑わせた本、ベストセラーとされていたはずの本があるのを見かける。そういう本が一体どうして、所有者の手を離れて、今やこの棚に静かに収まっているのだろう。そういう本をぼんやりと見ていると…

「あの花」と『王の二つの身体』をめぐって

今日の夕方頃、彼女と家で「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(「あの花」)*1を見ていた。作品の内容についてはここでは語らない。私にとっては4周目で、作品自体よりもそこから連想するものや比喩的に描かれているもの、象徴しているものにつ…

パリでのテロについて、補足的に考えたこと

先日パリでのテロについて記事*1を書いた。そのあとで追加的に考えたことがある。それは「記憶」と関係するので、一つの独立した記事としてここに残そうと思う。 イスラム国と欧米諸国の対立は、「のびたの記憶」と「ジャイアンの記憶」の対立なのではないか…

私の無所属意識をめぐって

小さい頃からずっとそうなのだが、私は政治や社会というものに対して、あまり親近感というか、「自分自身がその一部である」という実感を持つことができない。この疎外感というか傍観的な態度というようなものは、東浩紀のいう「オタク」*1的なものとは少し…

ある者は乗り越え、ある者は受け継ぐものについて

パリでテロが起こった。これについて書こうと思う。現時点での事件の概要は以下に引用する通りである。 フランスのパリで11月13日夜(日本時間14日早朝)、中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などを標的とした同時多発テロ事件が起きた。死者…

「プログラミング」という概念の拡張

ここにあるプログラマーがいる。彼は昼夜逆転の生活を送り、昼頃からもぞもぞと起き出してきて、コーラを飲みながら画面とのにらめっこを始める。そういう生活スタイルが、彼の描くコード(プログラム)と完全に無関係とは言えないのではないか、とふと思っ…

多様性と構造と、それから個人

ここ数年、特に一企業や産業、或いは社会を論じる文脈で「多様性」(diversity)の重要性が強調されるのを目にすることが増えた。しかしその中の多くはビジネスに関するもので、多様性がイノベーションをもたらすとか、もうちょっと小利口な理屈をつけられて…

恐怖の原点はどこにあるか

霊、妖怪、化け物、エイリアン、モンスター…。国は違えど人間は恐怖の対象に形を与えずにはいられないものらしい。それは「形がない」(対象自体を認識できない)という事態を少しでも解消したいという欲望がそうさせるのではないか。それらは姿形が与えられ…

蛙の自我とはなんだろう

入浴中、蛙の自我について考えていた。「ニュートリノ」の自我について、埴谷雄高が考えていた*1のに触発されたのだろう。彼は考えた。たとえば人間が、「自分が自分であること」(自我)を意識するのは、何かにぶつかるからだ。何かにぶつかれば「ああ、今…

弱いAIがもたらすものー虚体から虚思考へ

「もっと他のことを考えたい!」という欲求から、いろいろなことを「自動化」(=習慣化)していきながら、そうやって習慣化されたことは無意識に沈殿し、意識の領域に影響を及ぼす。 意識の領域で考えられることを増やすために習慣化したのに、皮肉なことに…

「人間は変わらないさ」とアルゴリズムは考える

Feedlyで購読しているTechCrunchのサイトで「Past Behavior Does Not Determine Future Purchase」というタイトルの記事を見つけた。*1 タイトルを意訳風に訳すと「ネット上での過去の行動によって、これから買うものは決まったりしないよ」というところ。最…

集団が情報を処理するしくみ

【3797字 目安:8分】 ①民主主義(democracy) …政治システム。構成員による「話し合い」で解決できるものが問題の中心で、専門的な問題、解決に高度な知識や技術を必要とする問題*1には、専門家の関与が不可欠。決議を構成員全員が行うタイプ(直接民主制*2…

群選択における群の階層

「群選択」(group selection)という言葉を使う場合、通常は自分個人ではなく、自分の所属する集団にとって望ましい選択とされる。気になるのはこの「自分の所属する集団」というところで、互いに階層の異なる複数の集団にある個人が所属している場合、個人…

権威主義はどうやって生まれるのか

合理主義と権威主義 合理主義について 権威主義について 規範と実証 権威主義の妥当性 群選択の結果としての権威主義 現代における合理主義と権威主義 合理主義と権威主義 合理主義について 「誰が言ったかではなく、何を言ったか。」という言葉をときどき目…

世論の物理学は可能か

世論はどうやって決まるか 代議制民主主義が政治的意思決定のプロセスの基礎を担うようになって久しいが、その一方で「世論」(public opinion)がいかに形成され、変動し、政治や文化、経済、社会というサブシステムを介して特定の決断を下すに至るかという…

社会の中に「うなり」はあるか

時系列上で、ある量が増えたり減ったりする「振動」を繰り返すことによって、そこにはあるリズムが生まれる。週に一度のドラマを例にすると、ドラマを見る日は1、見ない日は0である。なんらかの行動をするかしないかで考える場合には、1か0かという形で…

言葉以前の世界にどう触れるか

世界は言葉よりも前に生まれている。たとえこのことを言葉を使わなければ表現できないとしても、世界は言葉に先立つという事実は揺らがない。 「◯◯以前の世界」という言い方に少し興味がわいている。たとえば男女以前の世界はどうだったのかと言われれば、無…

都市の人々は地動説を獲得できるか

(品川区南大井にて撮影) (三鷹市井の頭の三鷹台駅ホームにて撮影) 都市には高層ビルが立ち並び、高い壁に遮られた空は、人々にとって高く感じられる。それは人々の立つ地上の遥か上空に地上と平行に拡がっているように感じられやすいだろう。 しかしもし…

祭りをめぐる集合意識と個人の同質性

最近、木村敏さんの『時間と自己』(中公新書)を読んだ。もともと興味があった本ということで読み始めたのだが、近頃の関心である「大衆」や「集団と個人」というところとも関係する内容であることに気付かされた。 大衆については「多数決で正しいことを決…

道具の使用を禁止するというのはナンセンス

ある道具を巡って問題が起きた時に、その道具を使うことを禁止するという対応が取られることがある。最近こんな記事を見つけた。 生徒との私的LINE禁止 教諭5人免職で埼玉県:朝日新聞デジタル 生徒との私的LINE禁止 教諭5人免職で埼玉県:朝日新…

メディアは知性を評価できるか

知性の優れた人が、「優れた人」であることを示すには、わかりやすい「目印」がなければならない。それは例えばノーベル賞であったりする。そのような目印がなければ、いや、本当は目印があったとしても、人はその人の知性に気付かず、したがってそれを評価…

情報化時代で問題になるのは「意識」だと思う

「無意識」について考えていて、そこから発展した、情報化と意識の関係についての考えを書いてみようと思う。 人間が普段やっている判断の9割以上は無意識によって決定されている、と言われる。人間というのはともすると、「意識してものを考えたり感じたり…

人工知能と社会科学の関係

人工知能(AI)についての動画を見た。 動画の後半で、人工知能について考えることを通じて、人間は自分たちがどんなルールに基づいて生活しているのかについて反省する機会を得ることができる、再考を迫られる、そういう側面があるというようなことについて…

迷路の壁と、道を選ぶ人間

四角を書いて、その左上と右下に2つ点をとり、片方の点からもう片方の点へ行くにはどうすればいいかという問題を考える。この答えは単純で、2点を直線で結べばいい。 次はそこに、壁を置いてみる。するとまっすぐは進めなくなって、進み方は制限される。壁…

歴史を学ぶことは可能か

歴史を教えてくれるのは歴史家だろうか。いや、そもそも歴史は誰かに教わるものなんだろうか。 世間で流通しているいわゆる「戦国時代」なんかは、もはや歴史というよりも一つのドラマにすぎないような印象を覚える。色々な戦国武将の内面の葛藤や戦略につい…

多数決の適切なサイズは存在するか

中学生のころに学級委員をしていて、クラスで多数決を取ることがあった。自分は教室の前方、教壇の位置に立って、手を上げた人の数を数え、黒板に正の字を書いていく。 そこから見えるのは、顔と名前を知っていて、話したこともある人間たちだけだった。クラ…