日常

簡潔な表現について

ある事柄について、その本質だけを簡潔な言葉で無駄なく表現できる人間というのがいる。滅多に目にすることはないけれども、たまに見かけることがあって、感心させられる。そういう人物どうしであれば、たとえば140字の字数制限のあるTwitter上でも齟齬なく…

RSSでもキュレーションでもGoogleでもSNSでもなく、欲しい情報をどうやって得るのか

高校生の頃、ジャパハリネットというバンドの「物憂げ世情」*1という曲が体育大会で使われた。ふとしたきっかけで久しぶりに聴きたくなって、YouTubeで探して聴いていると、歌詞のある部分が気になった。 溢れすぎる情報と毎日飛び交う電波の中 良くも悪くも…

決済手段が変わると行動パターンが変わる?

FinTechやブロックチェーン、或いはビットコインが流行るようになってから、「決済手段」ということにも世間の関心が集まるようになった。この決済手段ということについて、自分の場合で考えてみると、何かを買う場合にその決済手段がauWALLET中心に変わった…

増刷のタイミングを予測するには

以前から気になっていながら、結局読まないままでいた柳広司さんの『ジョーカー・ゲーム』がアニメ化され、アニメの方を見てみたら面白かったので、原作の文庫本を買った。アニメの放送に合わせて、アニメ版のキャラクターの絵が載った特別の表紙が期間限定…

麻婆丼と割り箸

GW初日、外は天気がいいものの、一方で風が強く、外出らしい外出はしないまま、さっきコンビニに行ってきた。何となく麻婆丼を食べたい気分だったので麻婆丼を手にとってレジに並び、新しく入ったバイトの女性が対応だった。そこで「お箸はご利用になります…

これもひとつの老獪?

本当は答えがわかっているのに、あえて誰かに質問して、その人に答えを出させ、それに賛成するという手順を経ることがある。「自分で答えがわかっているのに、どうしてわざわざそんな面倒を」と思われるかもしれないが、ここに「承認欲求」という補助線を引…

問題A→問題B→…

ある2つの問題AとBがあって、Aの結果はBの結果次第で決まるとする。例えば「今日、ロードバイクで通勤するかどうか」(問題A)は、「今日の天気が何であるか」(問題B)の結果によって決まる。今日が晴れならば(実際今日は晴れだ!だから私はロードバイク…

心境の変化

なんだかここ数日の間、いや1、2週間の間かもしれないが、最近自分の中で心境の変化が起こっているのを感じる。それもいい意味で。「心境の変化」というと、はじめのうちは自覚がなくて、だいぶ時間が経ってから「思い返してみればあのとき…」と気が付くもの…

「意識が高いか低いか」なんて考えるだけ時間の無駄じゃないかと思う

トピック「意識高い」について 私がまだ学生だった頃、「意識高い系」と「スイーツ(笑)」の二つをネット上や大学のキャンパス内、あるいはスタバでの会話や電車の中での会話など、いろいろな場所で耳にした。私は福岡県出身だが、地元ではどうも物足りなさ…

私と母の仕事に対する考え方をめぐって

先日久々に母と電話をした。話し出すといつも長くなってしまい、だいたい2時間くらいはすぐに過ぎていって、長い時には4時間近く話していることもある。よくもまあ飽きずにこれだけ話が続くものだと自分でも思う。 その電話の中で、仕事について近頃考えてい…

unlearnとトラウマ

昨日くらいから色々と反省するところがあって、今自分がしている仕事の意義を考え直している。その一連の考察の一部が、ちょうど1本分の記事くらいの分量の内容になりそうなので、ここにそれを切り出して、まとめてみようと思う。 私は現在、アルバイトをし…

不景気とシャッフル

昨日は晴れていたからロードバイクで通勤しようと思っていたのだが、どうも頭がクラクラするので、結局電車で通勤した。バイトを終えて最寄駅に着き、駅前のコンビニに立ち寄った。コンビニ弁当と野菜ジュースと、鉄分入りのヨーグルトとR1のドリンクタイプ…

自転車

人はどうして自転車でバランスをとって走ることができるのか、現代の科学ではそのメカニズムは未だにわかっていないというのを、以前に何かの本で読んだ。それはとても印象的だったから、今でも覚えている。自転車に補助輪があれば、前後についた車輪は、補…

1275

昨日、自転車で通勤していると、信号で停車したときに前に止まっていたトラックのナンバーが「1275」だった。4桁の数字を見ると、四則演算を組み合わせて10にする…ということもたまにやるけれども、このときはそういう頭の体操みたいなことはしないで、私の…

ページの折れた辞書

高校受験のとき、一番行きたかった高校は偏差値が足りずに諦め、二番目に偏差値の高い高校を選んだ。その決断をする前に、自宅から5kmほども離れた最寄駅の脇にある書店で、一冊の英和中辞典を買った。その辞典は、私が行きたかった第一志望の高校で指定され…

箪笥(たんす)と街路樹

一番上の抽斗(ひきだし)には、手袋やマフラーや帽子の様なアクセサリーや下着を、二番目にはTシャツやワイシャツなどのトップスを、三番目にはボトムスを、その下には…という風に、箪笥のそれぞれの抽斗へ、衣類を仕分けてしまっていく。服を着るときにな…

証明書

これさえ満たしていれば一人前であると、人々から認めてもらえるもの、他のことが全てアウトであろうとも、そこで結果が出せてさえいれば、他の過ちは全て大目に見てもらえる、営業成績だとか、数字だとか、そういうものにだけ自分を捧げてしまって、電車の…

揺動とざわめき

ひとたび認めてしまえば、もう二度と認める前までの自分には戻れなくなってしまうような、そういうものがある。ひとたび口に出して言ってしまえば、もうどうしたって「なかったこと」にはできなくなってしまうような、そういうものがある。言葉を知らなかっ…

ピッキング

綺麗な女性が現れる。そこでその綺麗さに惹かれて、惹かれて、ただ惹かれ続けてそれを褒め称えるのではなくて、その綺麗な人は今、どんなことを考えているのだろうと、その内面に踏み込んで行きたくなるときがやがてやってくる。マザー・テレサはかつて、愛…

パイの実

私は小さい頃から、なぜかパイの実が嫌いだった。彼女は好きらしいので、この前もコンビニでパイの実を買って二人で食べたりもしたのだが、やっぱりどこか馴染めないというか、受け入れ難いものを感じてしまった。小さい頃は食べることさえ拒むくらいであっ…

板チョコ

布団で寝ていると、夜中にふと目が覚めた。窓から外の様子が見える。暗い空の中をヘリが一機、向こうから飛んでくるのが見えた。それは私の家の方へ近付く様に飛行していて、それでも目の悪い私はなかなか気が付かなかったが、そのヘリは普通のヘリではなく…

command+R

私が使っているMacBook Airでは、command+Rで「Refresh(ページ更新)」を行うことができる。ブログのアクセス解析のページを開いていて、ちょっと時間が経ったときに、アクセス数が増えたかを確かめるときにこのコマンドを使うことが多い。コマンドを入力す…

コンビニ店員と軍人

年明け最初の外出は、開いているのがそこぐらいということもあって、自宅の近くのコンビニだった。普段はアルバイトから帰ってくる深夜に利用することが多く、平日の昼間に利用するのはどちらかというと珍しい。だからその時間帯にシフトが入っている店員は…

歴史に出会う時

私は幼い頃から、自分の身に起こったことについて、あまり頓着しないところがある。頓着しないから覚えていないのか、それとも覚えていないから頓着してもしょうがいないと考えているのか、それは判然としない。とにかく頓着はせず、また覚えていない。しか…

私と元号

今年のクリスマスイブは、27年間で最悪のクリスマスであった。私はその日、職場に自宅の鍵を忘れてきてしまい、自転車で深夜に帰宅して鍵を開けようとしたときにそのことにようやく気がついて呆然とした。隣人に一晩だけ泊めてもらえないか頼んでみたが、案…

3杯のダージリン

前の彼女からもらったティーポットで、ずいぶん前から冷蔵庫の中で眠り続けていた紅茶を淹れた。茶葉はすっかり乾燥しきっていた。 とある友人からもらった電気ポットでお湯を沸かし、それを計量カップへ移しかえた。電気ポットから直接ティーポットへお湯を…

誰が落としたか いつ落としたか どうして落としたかもわからない小石が水面に触れると 触れた以上はどうしてたって波紋が広がる 波紋が消えてしまう迄に ただ水面が揺れるだけでない様々な事柄が まるで自然であるかのように次々と起こり それは新たな小石や…

甲州街道につかまって

先週の金曜日に経験した、鳥肌の立った出来事について、その印象の強度が弱まっていく前に、文章にしておこうと思う。 私はその日、深夜の3:30まで開いている渋谷のスクランブル交差点のところのスターバックスの店へ行った。私は店にいるとき、ふと思い立っ…

みかん

この記事は、26歳の自分として書く、最後の文章になるかもしれない。少なくともこの「はてなブログ」で書く文章としては。もうすぐ、私は小学校1年生の時の担任の先生と同じ、27歳になる。私は先生と、ある何らかの意味で同じようにものを考える、そういう人…

子どもと地震と日本

湊かなえの『告白』*1という作品を読んでいる。第2章まできて、学校が舞台になっていることがきっかけで、私の中で学校とか子どもについての見方が変わってきた。それについて考えたことを少し書こうと思う。そしてそれは、少し前に地震について考えていた…