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クリスマス

久々の投稿になる。前回の投稿から何冊か本を読んだり、考えたりしたこともあったが、特に文章にしたりはしないまま、27歳だった私は誕生日を迎えて28歳になり、気づけばもうクリスマスである。 さて今年のクリスマスイブは去年とは違い、あえて仕事を休んだ…

出合った相手ではなく、出会い自体とどう付き合うか

数学では、マイナスにマイナスをかければプラスになる。このことは環(ring)と順序(order)の基本性質から導かれる。この性質をネガティブ思考の反転に強引にこじつける人間がいたりする。そういう考え方は安易なアナロジーに過ぎない。アナロジーであることが…

ディスプレイと紙

今日は以前から気になっていた喫茶店「三十間」にやってきた。今年(2016年)の1月19日にオープンしたばかりの店ということで、まだ半年も経っていない。もともと銀座にあるお店が青山にも出店したということのようで、店についてからその辺の事情を知った。…

一度通った道が見つからないということ

日曜日の夜だ。京王井の頭線の改札近くのスタバで英語の文法の勉強をしていたのだが、途中からなんだか眠くなってきて、パソコンを開いた。ちょっと最近考えていることを書いてみようと思う。インターネットと記憶について。 インターネットを使って何かの記…

言葉と行動

言葉ではなんとでも言える。けれど人間は、言葉ではわかっていても行動できないことが多い。言葉と行動とはそれほど密接につながってはいないからだ。ToDoリストやタスクリストを作ったり、予定表に書いたり、他人に宣言したりしても、行動できないままの人…

何かを思い出すということ

何かを思い出すということと検索エンジンとの関係について。

天邪鬼と知性

先日、アルバイト先で私が読んでいた本について、同僚とこんなやりとりをした。発言は正確ではないが、概ね以下のように進んだ。 同僚X:「○○さん、『ネット・バカ』読んでるんですか?」 私:「そう。この本が流行ったのは数年前なんだけど、そのときには何…

住宅街と図書館と、それから地球儀:モデルの意味

ロードバイクで住宅街の中を走っていると、自分のいる道と交差する道が次から次へと現れる。それぞれの道は自分のいる場所からずっと奥に向かって伸びており、その両側にはたくさんの家が立ち並んでいる。 小さい頃、図書館で本を読み漁っていたとき、あるい…

ゲームとメタゲーム

たいていのゲームには、「そのゲームに勝つ(負ける)ことによって」という形で勝敗が決まる「メタゲーム」が存在すると私は思う。親が自分の子どもとの勝負(何かもっと具体的な例を挙げるべきなのだが、あいにく思い浮かばない。各自で適当なものを当ては…

X=746

1から始まって、その次に2がきて3がきて、数はどんどん増え続ける。今ではもう1000をゆうに超えてしまったことだろう。そしてこれから先も、この数はどんどん増え続ける。増えるスピードはゆるやかになっていくかもしれないが、減ることはなく、増え続ける。…

論理的思考よりも大事なことを見落とさない注意力の方が欲しい

SNSも含めネット上をあちこちウロウロしていると、たまに性格診断系のサービスに出くわして、これはまともそうだなと思ったものだけ診断をしてみるのだが、「あなたは論理的思考タイプです」というような結果になることが多い。自分ではまだまだ論理的思考と…

これもひとつの老獪?

本当は答えがわかっているのに、あえて誰かに質問して、その人に答えを出させ、それに賛成するという手順を経ることがある。「自分で答えがわかっているのに、どうしてわざわざそんな面倒を」と思われるかもしれないが、ここに「承認欲求」という補助線を引…

心境の変化

なんだかここ数日の間、いや1、2週間の間かもしれないが、最近自分の中で心境の変化が起こっているのを感じる。それもいい意味で。「心境の変化」というと、はじめのうちは自覚がなくて、だいぶ時間が経ってから「思い返してみればあのとき…」と気が付くもの…

body論

今日はホワイトデーだ。バイトへ行く前に渋谷のヒカリエに寄るのを忘れないようにしなければ…。 さて、世の中には「どうにもならないこと」というのが確実にある。どうにもならないことを無視して、自分に都合のいいように物事を運ぼうとしても、それはうま…

「意識が高いか低いか」なんて考えるだけ時間の無駄じゃないかと思う

トピック「意識高い」について 私がまだ学生だった頃、「意識高い系」と「スイーツ(笑)」の二つをネット上や大学のキャンパス内、あるいはスタバでの会話や電車の中での会話など、いろいろな場所で耳にした。私は福岡県出身だが、地元ではどうも物足りなさ…

階段

両脇には壁も手すりもなにもない、終わりの見えない階段がある。その階段の上にいるのは私だけであって、辺りを見回すと、私の見知った人や、見知らぬ人びとが、それぞれに階段を上ったり下りたり、目を瞑って階段の脇へジャンプして、底の見えない遥か下の…

私と母の仕事に対する考え方をめぐって

先日久々に母と電話をした。話し出すといつも長くなってしまい、だいたい2時間くらいはすぐに過ぎていって、長い時には4時間近く話していることもある。よくもまあ飽きずにこれだけ話が続くものだと自分でも思う。 その電話の中で、仕事について近頃考えてい…

鎌倉時代の公務員(御家人)たちのモチベーション

塾講師の仕事柄、参考書*1で日本史の勉強をしていたら、鎌倉時代(特に元寇の後)から室町時代にかけての御家人は貧しくて大変だったということが書かれていた。最近「モチベーション」という言葉の使われ方がおかしいと思っていたこともあって、この言葉に…

人を測るものさし

人を測るものさしは、学歴と資格とSNS上の発言と、その他に一体何があるのだろう。ある人がいて、その人は本当はどんな人間なのか、どんな可能性を持っているのか、そういうことを直接確かめることができないから、その痕跡、その印になる様なものを探した結…

unlearnとトラウマ

昨日くらいから色々と反省するところがあって、今自分がしている仕事の意義を考え直している。その一連の考察の一部が、ちょうど1本分の記事くらいの分量の内容になりそうなので、ここにそれを切り出して、まとめてみようと思う。 私は現在、アルバイトをし…

自転車

人はどうして自転車でバランスをとって走ることができるのか、現代の科学ではそのメカニズムは未だにわかっていないというのを、以前に何かの本で読んだ。それはとても印象的だったから、今でも覚えている。自転車に補助輪があれば、前後についた車輪は、補…

1275

昨日、自転車で通勤していると、信号で停車したときに前に止まっていたトラックのナンバーが「1275」だった。4桁の数字を見ると、四則演算を組み合わせて10にする…ということもたまにやるけれども、このときはそういう頭の体操みたいなことはしないで、私の…

ページの折れた辞書

高校受験のとき、一番行きたかった高校は偏差値が足りずに諦め、二番目に偏差値の高い高校を選んだ。その決断をする前に、自宅から5kmほども離れた最寄駅の脇にある書店で、一冊の英和中辞典を買った。その辞典は、私が行きたかった第一志望の高校で指定され…

箪笥(たんす)と街路樹

一番上の抽斗(ひきだし)には、手袋やマフラーや帽子の様なアクセサリーや下着を、二番目にはTシャツやワイシャツなどのトップスを、三番目にはボトムスを、その下には…という風に、箪笥のそれぞれの抽斗へ、衣類を仕分けてしまっていく。服を着るときにな…

証明書

これさえ満たしていれば一人前であると、人々から認めてもらえるもの、他のことが全てアウトであろうとも、そこで結果が出せてさえいれば、他の過ちは全て大目に見てもらえる、営業成績だとか、数字だとか、そういうものにだけ自分を捧げてしまって、電車の…

揺動とざわめき

ひとたび認めてしまえば、もう二度と認める前までの自分には戻れなくなってしまうような、そういうものがある。ひとたび口に出して言ってしまえば、もうどうしたって「なかったこと」にはできなくなってしまうような、そういうものがある。言葉を知らなかっ…

ピッキング

綺麗な女性が現れる。そこでその綺麗さに惹かれて、惹かれて、ただ惹かれ続けてそれを褒め称えるのではなくて、その綺麗な人は今、どんなことを考えているのだろうと、その内面に踏み込んで行きたくなるときがやがてやってくる。マザー・テレサはかつて、愛…

パイの実

私は小さい頃から、なぜかパイの実が嫌いだった。彼女は好きらしいので、この前もコンビニでパイの実を買って二人で食べたりもしたのだが、やっぱりどこか馴染めないというか、受け入れ難いものを感じてしまった。小さい頃は食べることさえ拒むくらいであっ…

客と椅子ときまり

今の憲法である日本国憲法は、戦後にアメリカから与えられたものであって、日本人が自ら贏(か)ち得たものではないということが、しばしば問題とされる。憲法というのは、或いはもう少し広く法というものは、自分たちで生み出すからこそ意味があるのであっ…

command+R

私が使っているMacBook Airでは、command+Rで「Refresh(ページ更新)」を行うことができる。ブログのアクセス解析のページを開いていて、ちょっと時間が経ったときに、アクセス数が増えたかを確かめるときにこのコマンドを使うことが多い。コマンドを入力す…

コンビニ店員と軍人

年明け最初の外出は、開いているのがそこぐらいということもあって、自宅の近くのコンビニだった。普段はアルバイトから帰ってくる深夜に利用することが多く、平日の昼間に利用するのはどちらかというと珍しい。だからその時間帯にシフトが入っている店員は…

歴史に出会う時

私は幼い頃から、自分の身に起こったことについて、あまり頓着しないところがある。頓着しないから覚えていないのか、それとも覚えていないから頓着してもしょうがいないと考えているのか、それは判然としない。とにかく頓着はせず、また覚えていない。しか…

私と元号

今年のクリスマスイブは、27年間で最悪のクリスマスであった。私はその日、職場に自宅の鍵を忘れてきてしまい、自転車で深夜に帰宅して鍵を開けようとしたときにそのことにようやく気がついて呆然とした。隣人に一晩だけ泊めてもらえないか頼んでみたが、案…

甲州街道につかまって

先週の金曜日に経験した、鳥肌の立った出来事について、その印象の強度が弱まっていく前に、文章にしておこうと思う。 私はその日、深夜の3:30まで開いている渋谷のスクランブル交差点のところのスターバックスの店へ行った。私は店にいるとき、ふと思い立っ…

みかん

この記事は、26歳の自分として書く、最後の文章になるかもしれない。少なくともこの「はてなブログ」で書く文章としては。もうすぐ、私は小学校1年生の時の担任の先生と同じ、27歳になる。私は先生と、ある何らかの意味で同じようにものを考える、そういう人…

子どもと地震と日本

湊かなえの『告白』*1という作品を読んでいる。第2章まできて、学校が舞台になっていることがきっかけで、私の中で学校とか子どもについての見方が変わってきた。それについて考えたことを少し書こうと思う。そしてそれは、少し前に地震について考えていた…

人間にとっての未来、コンピュータにとっての未来

彼女がiPhoneのカレンダーアプリで西暦2015年からずっとスクロールして、西暦3000年のカレンダーをスクリーンショットしたものを見せてきた。そこで私は、要らぬ対抗意識のようなものに突き動かされるようにして、そのずっと先まで、西暦10000年までスクロー…

iPhoneは普遍性をもつか

柄谷行人の『トランスクリティーク』*1を読んでいるせいか、普段の生活の中で、「普遍的なものとはなんだろう」とぼんやり考えることが増えた。時間と空間は普遍的な存在であると、とりあえずは言える。両者はいたるところで、常に、変わることなく存在し続…

バラバラであって、一つであるようなもの

ロードバイクに乗る時に、私はときどきクラブミュージックをかけて道を走る。そしてアルバイト先へ向かういつもの道を走っていると、街の中のいろいろなものが目に入ってくる。信号機、整骨院、政治家のポスター、駐車場に止められた自家用車、いろいろな年…

ツインテールのリアリズム

井の頭線の渋谷駅の改札を通って山手線に乗り換える途中、ツインテールの女子高生が、自分の三歩ほど先を歩いていた。私はそれを見て「高校生にもなってツインテールはどうなのか」と感じた。それがこの省察の起点であって、私はツインテールやオタクファッ…

指の皺と私のこころ

湯船にずっと浸かっていると、指に皺ができてくる。その皺をぼんやりと見ていると、二つのことを考えさせられた。 一つは、自分の脳ではなく、生体全体の側から見たら、自分の悩みや喜びなどの精神的な問題と、今まさに刻まれつつある指の皺と、どっちが本質…

ボコハラムが殺害した人の数が1年で4倍に増えた事実について

水曜の昼間に渋谷のスタバで元彼女と話した時に、たまたま上の階のブックカフェで目にしたニューズウィーク誌の記事が気になり続け、結局昨日購入した。「早く買わなければコンビニから消えてしまう…」と焦る気持ちもあった。大きな書店に行けばバックナンバ…

自覚されていないものと自覚されているものの広がり

こんな動画を見た。もうすでに3回見ている。なんといっても漱石の作品を丁寧に読み解いていくことによって話があっちこっちへつながり、内容がどんどん膨らんでいくのが面白い。専門分野にとらわれずに関連する他の領域の議論もどんどん取り込みながら自説を…

言葉とwordと私のあいだ

今日は久々に元彼女と会って渋谷のスターバックスで話した。11:40頃から15:40頃までの間であるから、おおよそ3時間半から4時間というところだ。この長きにわたる対話の基調になったのは、「ことば」だった。私が日本版のWIRED誌『ことばの未来』*1の特集を最…

手書きの文字に表れされるものについて

ずっと長いこと自分のテキストをもらっていなかった生徒が、ついにテキストをもらったそのとき、裏に大きな文字で自分の名前を書いた。それを見た自分はなんということもなく「そんなに大きく書かなくても名前がわかればいいよ」と言ったが、その直後にそう…

時間と日常

女子高生が駅のホームで時刻表を見て1つ前の電車の時刻を確認し、「あぁ〜、40分かぁ〜。間に合ったね。」と言っていた。 できるなら早く電車に乗りたいという欲求がそこには汲み取れるように思った。そこから一歩、考えを進めていくと、そもそもどうして…

日本人として何かを見ること

電車でバイト先へ向かう時、淡いピンクから淡い水色へとグラデーションをなしているような空を電車の窓からぼんやり見ていた。その空は多くの建物の稜線に縁取られ、その隙間から辛うじて覗くような空である。 私はそこで、いわば「空の同一性」とでも呼ぶよ…

売られた本の奥にあるもの

ブックオフへ行くと、少し前に人気があったはずの本、世間を賑わせた本、ベストセラーとされていたはずの本があるのを見かける。そういう本が一体どうして、所有者の手を離れて、今やこの棚に静かに収まっているのだろう。そういう本をぼんやりと見ていると…

科学の茂みに隠れて

世界を動かすものは経済か。そうではない、思想である、或いは権力である…。そう考えることはたやすいが、いきなり思想や権力に注目するのではなくて、あえて経済に注目し、そこに潜む思想性を明らかにしていくという迂回を経た方が、世界を動かすものについ…

音楽と記憶

槇原敬之の曲が、たまに脳内でいきなり再生されることがある。無意識からの郵便なのだろう。幼い頃に聞いていた音楽というのは根深いものだと思わされる。母が好きな歌手で、車に乗っているときによく聞いていた。広瀬香美や松任谷由実や竹内まりやや小田和…